StartupWeekend Kyoto の体験を時系列で内容も書いちゃうよ!

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eyecatch

8月3日〜8月5日まで、StartupWeekend Kyoto というイベントに行ってきた。
場所は、京都にある京都リサーチパーク (KRP)というところです。
いやあ、いいところでした!(ステマくささがw

StartupWeeknedの概要を軽く書いとくとこんな感じです。

54時間(金曜晩〜日曜終日)で、起業しよう!そんだけ!
ざっくりしすぎw
詳しくはこちらをー
http://kyoto.startupweekend.org/

さて、それではここからは参加した内容を事細かにぐだぐだと書いていきます(・∀・)

ちなみに、全体的な流れと雰囲気は、こちらの記事が分かりやすいかと。

・54時間でアイディアを形にする−スタートアップウィークエンド京都 #swkyoto フォトレポート
http://www.startup-dating.com/2012/08/startup-weekendkyoto-photoreport/

今から書くことは上記記事で紹介されている、「Photoplay」というサービスの奮闘記になる。(メンバー全員のまとめじゃなくて個人的にまとめたものなので個人の主観も入りますがあしからずw)

ほんっまになにも知らない人でも雰囲気がわかるように、僕の体験をそのまま書こうと思う。

StartupWeekend Kyoto Day 1 (PM 7:00 ~)

19時からなので、一応金曜仕事しててもイケルと思ったのが間違いだったw
KRPで迷子になって、めっちゃギリギリに着いてゼーハー言うてました^^;

さてさて、まずは登録。
首からかけるネームプレートをもらったわけですが、なんか色が違う。
聞くと、色は赤色がデザイナー・それ以外は黄色とのこと。
僕はエンジニアとして参加なので黄色をぶら下げていざ入場!れっつごー!(・∀・)o

StartupWeekend 入場
部屋に入るとすでに人が盛りだくさんwうはwこんなにいてるのかw
Startup系のイベントにいってたから会ったことがある人もちらほら。
でもほとんど初対面。みんなピザ食ってビール飲んでたけど、ぼくは初めてだし交流しようと喋ってたら一口も食えなかった。はらへたー

StartupWeeknedプロローグ
そんな感じでペラペラ話してたら、気づいたら机が片付けられ、
オーガナイザの李さんから最初の挨拶・趣旨の説明をうけて、StartupWeekned Kyotoが幕開けされた。

まずは、アイスブレイクだ。
「HALF BAKED」という連想ゲームだったんだけど、すごいざっくり言うと適当な二つの単語を組み合わせて、新しいサービスを考えるというものだ。
まずはテキトーチーム分けした後、これまたテキトーにみんなから思いついた単語を上げてもらう。
「トイレ」「ウェディングドレス」「ピザ」「京都」「マッサージ」、、忘れた
これらの単語をチームで二つ選んで、新しいサービスをブレストするという面白いアイスブレイクだった。
僕が所属していたチームは こんな感じになった。
アイスブレイク
トイレとマッサージの二つの単語からサービスを連想したところ、便座がマッサージしてくれる心地良いサービス、しかも便座入れ替えのオプションまで付いているという面白いものができたw これはいったいw

アイスブレイクも済んだところで、今度はピッチが始まった。
ルールは60秒で自分の言葉だけで自分のアイデアを発表するというものだった。
ここで、ほとんどの人がピッチをしたのだが、僕は出来なかった。これがまた後悔の種にもなる。次回参加するなら絶対しよう。

このピッチでは、実際にこのStartupWeeknedでつくるものを決めるものなので、
みんな真剣だった。ピッチが終わった後、より詳しいプレゼンをする時間が与えられて、興味があった、もう少し話を聞きたいと思った人に近寄って聞くことができる。
そうして、最後にどのアイデアを実現したいかを多数決で決めていった。
僕が決めたのはこれだ。
スマホでバイト
「スマホでバイト」。投票の時に付箋で行ったからぺたぺたいっぱいついてます。
僕はこれに、開いてる時間が有意義な時間になるという考えに賛同して、このサービスをつくろうと思った。

チームが決まったところで、もう一度、李さんからのアドバイス。

「プロトタイプではなく、MVPをつくること。」

んっ、そもそもMVPってなんぞや。っていう話だったんだけど、ぐぐったら
MVP = Minimum Viable Product
とのこと。うーん、つまりは、最低限存続できているものに仕上げることが望ましいということかな。とくに強調していたのは、仮説じゃなくて実際にお金を払ってくれる人を探してこいということだった。

メンバーもつくるものも決まったことなので、早速集まってメンバーで話をした。
近所にあったびっくりドンキー行って、自己紹介をした後、時間がなくなったので終電で帰った。チームの宿題としてMVPを考えてくるということでまとまったので、早速帰宅後に案についての問題点、MVPをまとめていった。
考えていくと、問題点がたくさん見つかり、MVPをまとめつつその問題もまとめていたらAM4:00を超えていた・・・。

StartupWeekend Day 2 (AM 9:00 ~)

二日目。朝だいじょうぶかなと思ったけど、ムクリと起きれた。一安心w
先日の興奮が冷めないまま、自宅(大阪)を出て京都まで電車でゆらゆら。
そしてちーん。

午前

StartupWeekendは参加登録してからすべてのご飯が支給される。
朝御飯はこれだー!(・∀・)
朝御飯

モリモリと積まれておりますな。ここ最近、朝御飯食べない派だったのでこれを機に朝食べる派に戻れたという副作用w

朝食も食べ終わったら早速チームで、MVPについて発表だ。
ネーミングとかも考えたので、一緒に発表した。

うーん、ここは写真がないからちょっと分かりづらいかもだけど
「誰が」「誰に」「どういう事を出来るのか」ということを、付箋で書きだして、
ぺたぺたと、ホワイトボードに貼りまくってみんなで共有した。

ぺたぺた貼ったんだけど、いっぱいありすぎて収集がつかない状態だったので
今度はこんな状態にまとめ直すことにした。

人:【   】は、
欲求:【    】をしたいと思っているが、
課題:【    】という問題があり、困っているので、
解決策:【    】というサービスにお金を払う価値を感じる

ふむむ!なるほどー!
ということでメンバーの方が共有してくれたこれに早速当てはめていくことに。
さらにバリューとコストの比較として、サービスを提供すると高くならないか、手間がかからないか、時間がかかってしまわないかなども考えてたくさんでたアイデアを絞っていった。

すると、以下の二つに絞られた。

・旅行する人に、オススメスポットを電話で聞ける
・自分では行けない場所の写真を撮ってきてもらう

おお、絞られましたなー。後はこれをどうやて実現するのか、マネタイズは?とかとかを考えていけばいいはず!
といったところで午前中は終了した。

昼休み

昼は、弁当が配られた。みんなワイワイと飯を食っているわけだが、
僕は気が気じゃないw
というのも、じつは会社のサービスについてプレゼンをすることになっているからだ。
知る人ぞ知るChatWorkというサービス、今回のイベントのスポンサー企業でもあった。そのChatWorkのことについて、中の人として5分でプレゼンをしたのだが、これがかなりキンチョーした。。
一応5分プレゼン用として準備してきたのだが、早く話過ぎて4分30秒くらいで終わってしまった。なるほど、、こういうことも考慮しなくてはイカンのか、、とまぁ、これは個人的に勉強になった!

プレゼンが終わったあとは、弁当をゆっくり食べられたので、一安心・・・。

午後

午後は、さっき書いた2案を詰めていくことに集中された。
早いチームはもう午前中から、実装を進めている。開発環境の話もちらほら聞こえたが、僕らはまだつくるものがまとまっていないのでそれどころではない^^;
開発環境の話、うらやましいなーw

実はここからが結構迷走したところ。
いろんな、メンターさん(アイデアに助言をしていただけるすごい方々)にアドバイスをいただきながら、アイデアをもんでみたものの
これだー!!っていうものが出ない、、まさに産みの苦しみを味わいました。。なぜ苦しんだのかということは、後ほど分かることになる。

考えてもなかなか進まないこともあり、チームを二つに分割して
一つの組は今までのアイデアを掘り下げる、もう一つの組は全く別の新たなアイデアを考える事になった。

16時頃(不確か)

クリストファー(久利寿)テイト氏に
「まだアイデア考えてたらだめ!もう作らないとだめ!」
と厳しいご指摘をうけた・・・。

もう泣きそう( ;∀;)
でもご指摘ありがとうございます・・・。
ひとまず、今考えている案の「旅行する人に、オススメスポットを電話で聞ける」について掘り下げ以下のように決まった。

●旅行する人に、オススメスポットを電話で聞ける
・旅行案内をする人が
・旅行をする人に対して
・電話で案内ができる

これを実現できるプラットフォームを作るということでまとまっていった。
今テキストで書くと明らかに ? なんだけど、ここまで読んだ人なら、最後まで読んでくれたら嬉しいですw

18時からはメンターの方、オーガナイザーの方にアイデアをレビューすることになっていた。
リーダーから、ショートプレゼンをしていただいたところ・・・
「このサービスはダイヤルQ2とかクレジットカードのダイヤルサービスですよね」と言われ、ガビーン(古いw

チームどんよりな感じになってしまった。
これ、ほんまにどないすんねん。っていう感じでなかなか決まらない所、もう実装をしないと間に合わないということで
エンジニアチームは実装をすすめることになった。
リーダー、ディレクターの方は、そのままさらにマネタイズについて詰めていくことになったのだが・・・
結構長く話をしていたので、どうなったんだろうと裏に話を聞きに行ったらメンターさんと話をしていた。

ここから大きな方向転換が始まる。

僕は最初から話を聞いていたわけではないけど、あるメンターさんが
そもそもなにを創りたいチームだったのか、ということを話していた。
「スマホでバイト」?
本当にそれをしたい人がどれだけいるのか?
実際作りたいの?

違った。おっしゃるとおりのご指摘だ。
僕らが集まったのは、時間を有意義にできるための何かを創りたいから集まったのだ。

それがまとまってから、またチームで一からアイデアを考えることになった。
もはや二日目も終わりの時間に近付いているが・・・。
それでも、前のアイデアのまま何かができるとは到底思えなかったからか、全員が納得して一から考えることが決定した。

すでに19時頃。

イチからアイデア出しをすることがきまって、話し合っていたらオーガナイザの李さんが助け舟を出してくれた。
ターゲットがなんとなく決まっていたところから李さんが助けていただけたのだが、かなり勉強になった。
まずは、具体的なペルソナを立てて、需要のヒアリングを進めた。
今回の場合、「時間を有意義にできるための何かを創りたい」
のだから質問項目はこの二つにした。

  • あなたにとって価値のある時間は何ですか?
  • ひまなときはどういうふうにお金を使っていますか?

ペルソナに当てはまる人に聞いて実際の需要を聞くのだ。逆にペルソナに当てはまらない人もヒアリングをして、それを比較対象にするという検証方法も面白かった。
このペルソナとそれと反対の比較対象のデータを取ることがA/Bテストだ。
早速、僕らはそれぞれ知り合いに電話をしたり、会場にいる人に聞いたりして意見を集めた。

そしてまとめるとこんな感じになった。
ABtest
AとBで分かれているのがわかる。

さらに、これらの気になったワードを付箋に書き留めていく。
書き留めた付箋をKJ法でまとめていく。
するとこうなった。
価値を感じるもの
本当はもっとあったんだけど、全部張ると大変だからやめとこ^^;

さらにターゲットを30代子持ちおかあさんに絞ることになってもう一度ヒアリングをしたところこんな感じにまとまった。
お母さんにヒアリング
実際にヒアリングをした結果だから需要は確実にある。
さらに問題を解決できるようなものを考えた。

そして決まったのがこれ。
2日目決定したソリューション
絵で見てもわからないですね。
具体的なソリューションはこんな感じだ。

  • おかあさんの時間が取れない
  • お母さんと子どもで楽しめる
  • ほかのママ友にも共有できる写真サービス

ここまで決まるのにまさかの3時間!早過ぎるw
李さんすげぇ・・・。
これには本当に感動した。まさか3時間で新しいソリューションが生まれるとは。
市場調査というか、ヒアリングというか、、需要を知ることは本当に大事ですね。

大筋が決まったところでタイムアップ。帰る時間になった。
しかし、すでに作るものは想像できるくらい明確なのでもうブレないだろう。

2日目はここで終わった。
何名かのメンバーはどこかの店に残ってまだ詰めるという話。

2日目も終電だ。でももうブレることはないだろう。
僕は寝ないと仕事ができないタイプだから帰ることにした。

帰宅後、また先日と同じくMVPをまとめてそれから寝ることにした。
今回はすんなりできたので、競合調査、ビジネスモデルの図もかいて、共有用に利用していたFacebookに投稿した。
時間を見ると AM 3:30 を回っていた。
おお、もう寝ないと次の日まじでやべえw

StartupWeekend Day 3 (AM 9:00 ~)

朝起きて、電車の中でも昨日別れ際に出たものの技術を実現させるための調査を進めていた。(無事に起きれたw)

つまりは端末でとった写真はサーバに保存され、そこで写真にエフェクトを加えることができるものなので、
AWSのS3とiPhone、iPadの開発が出来ればいいな、と具体的に分かっていた。
電車の中での調査も割と具体的に進めていた。
会場に行ってみるとまだメンバーはひとり、エンジニアの方のみだった。
もう、さすがにビジネスモデルは昨日から変化しないだろうと思って、
さっさとつくろうと思っていたらみんなが来た。

はよつくろうと思って、話をしようと思ったら少し内容が変わったとのこと。
まぁ・・・ちょっとだよね。って思っていたらビックリ。

赤ちゃんだけを楽しませるモノにアイデアが変わっていた。

  • お母さんと子どもで楽しめる
  • ほかのママ友にも共有できる写真サービス

この二つがまるっと消えた状態だ。

話を聞くと、もともとお母さんが時間を作れないからその問題が解決できてないからだという話だった。
昨日考えたものから、なぜ変わったのか、正直完全に納得出来なかったけど、時間もヤバイ。
個人的にはこれを前の状態に戻そうとすると、多分プレゼン出来ないだろうなと思ったこともあって、なんとも言わなかった。

そんなこんなで、デザイナーは画面設計、エンジニアは実現するための技術調査をすすめ、リーダー・ディレクターはマネタイズの部分をさらに深く掘り下げ、マーケッターは競合調査を進めた。

countdown
残り何時間かのところでふと前を見ると・・・
デッドラインが分かりやす表示されていたΣ(゚д゚lll)

そして完成したものは”Photoplay”という、幼児を楽しませるためのアプリだ。
(実際に動かせるものまで出来なかったけど)

幼児は、写真と音に敏感に興味を示すというところから生まれたアプリで、アプリ単体としてのアイデアはいい感じだと思った。(全体のソリューションについては後述)

最後のプレゼンもリーダーがとても上手にプレゼンしていただけた。質疑応答の切り返しにはすげえなあと普通に感心してしまったくらいw

自分たちのプレゼンが終わった後、他のチームのプレゼンを見た。

明らかにレベルが違うものが出来ていた。
問題提起から、ソリューション、それに伴うマネタイズ。どのチームも明確だった。
さらには、どのチームも動く・見せられるものがあった。

これには、本当に僕のエンジニアとしての力不足を感じた。くやしい。

すべてのプレゼンが終わった後、本当に悔しくて泣きそうになった。

審査結果は、書かなくてもわかるだろう。

審査の後、交流会があり解散となった。そこでは、いろんな人と話したかったのでなにも考えず交流だけを純粋に楽しんだ。

交流会のシメに李さんに「このことをブログに書いてください。」っておっしゃっていた。
李さんはすべての事例をケーススタディにしたいという話だ。
もともと書く予定だったが、それを聞かなかったらここまで明確に書こうと思ってなかったかなw
この記事も少しは今後に貢献できたらいいんだけど。

すべてが終わって、やっぱり終電で家に帰った。
この3日、トータルで7時間しか寝ていなかったが、今までの人生にないくらい充実していたので苦じゃなかった。

帰宅後の疲労感は半端なかった。

その後 まとめ

翌日、疲労感は繰り越され、仕事にもちょっと影響しちゃった(´Д`;)
やることはやってるし、まぁゴメンって感じで・・・w

さて、一連の流れを書いたところで、まとめを書く。

今回は、一応プレゼンもできて終わったのだが
正直に言うと、なにより創りたいと思ったものが作れてなかったんじゃないかなと思う。
成績が一番良くないのも納得だ。

結局は、本当に作りたいのかどうかというところが一番モノをいうものだろう。
これは誰かのせいではなく、しいてあげるなら全員の問題だ。

作りたいと思うもののベクトルがバラバラだったので、今回はあえて言うが失敗したのだろうと思う。二日目の午後、メンターさんに気付かされたのが本当によかったことだと思う。

僕個人としての問題は、
疑問に思ったところを、時間がないからと言ってそのままスルーしたところにあるだろうな。。マジでこれは参加の意味がなくなってしまうのでもったいない・・・。

今回、勉強になったことはほんとに様々。まとめるとこんな感じ。

  • コンセンサスはほんとに大事。(根回しというイメージではなく、全員の同意)
  • ニーズの調査によってみえてくるものは大きい
  • 予想ではなく、事実をもとに検証する
  • まず動く、そして考える

全部当たり前だろう。と思ってしまいそうなことだ。
ただ、実際に体験してみてこれをぶれないようにするのがいかに大変だということがよくわかった。そういう意味でも勉強になったと思う。

そもそもStartupWeekendとはなんなのか

考える事の楽しさと、つくることの面白さ、そしてなによりそれらの大変さもふまえて、全部体験できる場だと思う。
もちろん、ビジネスモデルがよければ、そのまま起業だってできるすごいイベントだ。
なにより、いきなりたくさんのヒトとチームでモノが作れるというところがすごい。
普通、起業するとなると最初のほうは自分ひとりということも多いだろうが、このイベントは同じモノを創りたいと思うチームがすぐに出来る。
さらには、まさかの50時間ちょいで実際に出来てしまうというそういう場だ。
かなり画期的だが、今後50年先を考えるとこういうイベントは割と普通になっているんじゃないだろうかなと個人的に思う。

また、機会があれば参加したい。

最後にこれだけは書いておかないと。

StartupWeekendのオーガナイザの方、メンターの方、参加者の方、そしてチームメンバーのみなさん。
本当に勉強させていただきました。ありがとうございました。

追記

これは途中ででた、MVPのことがよくわかる本です。
参加前に読んでたらよかったなぁ・・・^^;