ビジョナリーカンパニーを目指して。

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eyecatch

『Good To Great』の和訳書『ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則』を読んだので
気になったところをまとめてみようと思います。

この本、お察しのとおり1冊目『ビジョナリーカンパニー  時代を超える生存の原則』という本が出ており、その2冊目なので2になってます。

でも僕は2から読みました。
というのも、ある勉強会に行ったときこの本を勧められたんですがその人が
「1より2から読んだほうがいい 」と言ってたからです。

まあ、なりそめなんて興味ないよねw
どっちも読んだことない方は2から読んでみてはいかがでしょうか、なんて言ってみたりして・・・^^;

で!本書ですが、
多くの企業のデータを参考に
”偉大な企業”とは、ほかの”比較対象の企業”とどう違うのか
ということがまとめられた本になっています。

目次から抜粋するとこんな感じです。

  • 第五水準のリーダーシップ
  • 最初に人を選び、その後に目標を選ぶ
  • 厳しい現実を直視する(だが、勝利への確信を失わない)
  • 針鼠の概念(三つの円のなかの単純さ)
  • 規律の文化
  • 促進剤としての技術
  • 弾み車と悪循環
  • ビジョナリーカンパニーへの道

”偉大な企業”とは、こんな人がいるから〜とかこんな企業体質だから〜と説明している感じですね。

それぞれ軽くまとめてみました。

第五水準のリーダーシップ

本では、ダーウィン・E・スミス(キンバリークラーク社CEO)がそれに当たると書いていました。
個人として驚くほどの謙虚さをもち職人としての強い意志をもつ人のことを第五水準の経営者とよんでいる。

第五水準というからには第四、第三、、とあります。
すべては書かないけど、思ったのは僕はまだ第一水準だな、、ということでした笑
ところで、第五水準の経営者の方ってどうやったら会えるんでしょうね。あってみたいけど、彼らは謙虚だから名乗りでないだろうし、わからないw

最初に人を選び、その後に目標を選ぶ

適切な人材を適切な場所に当てるために費やす一分間は、後の何週間分にもあたる価値がある James C. Collins (2001).『ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則』, 92

何かを実現するときに、ビジョンを出してそれに共感できる人を集めるもんだと今まで思ってました。なので、これを読んだ時はまさに目からウロコでした・・・。

しかし、同時に怖くもあります。
僕はいま経営者ではなく、雇われの身です。適切な人材になっていない場合、組織にたいしても自身に対しても何のメリットももたらしません。
一分で終わることを何週間分もかけている事になります。
つまり、会社としても損だし、自身の人生にとっても損なのですね。
そういう状況にならないように、常に気をつけておかなければいけないと思います。

厳しい現実を直視する(だが、勝利への確信を失わない)

ストックデールの逆説という節がありました。

どれほどの困難にぶつかっても、最後には必ずかつという確信を失ってはならない。
そして同時に それがどんなものであれ、自分が置かれている現実の中で最も厳しい事実を直視しなければならない。
James C. Collins (2001).『ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則』, 137

単なる楽観(なんとかなるでしょ〜)じゃ、ダメです。
現実の直視、受け止めることが必要です。
今の状況でなんとかなるわけ無いなのです。

僕の場合で勝手に書きますが、僕の場合は今はタダのプログラマーです。
(果たして、プログラマー名乗るくらいのレベルかどうかもというところですね。)
なにになりたいのか?なにをしたいのか?
そういう問にいつもこう答えます。「携帯電話みたいな存在を創りたい」と。
いわゆる破壊的イノベーションですね。
ただそれは待っているだけではなにも起こりません。
家と会社だけの往復、ネットやテレビを見てるだけ・・・
そんなんじゃ、なんとかなるわけないのです。
そんなことは言われずとも分かってます。
では、どうしているのか。
いろんな人にあっていろんな考えを聞くようにしています。
いろんなジャンルの本を買って、思考法やアイデアハックスなどの知恵を本からひろっています。いろんな勉強会にも参加しています。
勉強会だけではなくBBQなどのただの遊びも。
もちろん、知識を集めるだけではなく手も動かします。最近はiPhoneアプリとこのブログか・・・。
それでもまだまったく足りないはずです。多分足りることなんてないんでしょうね。
それでも、いつか実るはずと思っています。
僕はこの章を見たときとても共感をもちました。
それは、 こういう毎日を過しているからかもしれません。

「虚仮の一念岩をも通す」

僕の好きな言葉です。囲碁棋士の依田紀基さんが『プロ棋士の思考術』で紹介されていて知った言葉なんですが、なんだかこの言葉と何か通ずるところがありますね。
ちなみに意味は「愚かな者でも一念を持って行えば、大きな仕事が出来る」です。
参考:http://www4.airnet.ne.jp/swata/mnkoto_a.html

あ、イカン。ついアツくなって自分のこと書きすぎた笑

針鼠の概念(三つの円のなかの単純さ)

ハリネズミノガイネンと書いています^^; 正直読めなかったw

これは図が分かりやすいです。

針鼠の概念 James C. Collins (2001).『ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則』, 153

自社が世界一、これってすごいことですよね。なんせ世界一ですから。
しかもそれがマネタイズできるもの・・・。

言いたいことは分かるけど、それが自社や自分自身で何かということが
分かっている人はそんなにたくさんいないんじゃないかなあと思ってしまいます。

しかし、逆にこれにピタリと当てはまるものがあればそれはすべきことなんでしょうね。

これからは、

それは情熱を持って取り組めるものか?
それは誰にも負けないのか?
それをすると経済的な原動力が強くなるのか?

ということを意識しようと思います。(会社、自身ともに)

規律の文化

偉大な実績に飛躍した企業は、はっきりした制約のある一貫したシステムを構築しているが、同時に、このシステムの枠組みの中で、従業員に自由と責任を与えている。 自ら規律を守るので管理の必要のない人たちを雇い、人間ではなく、システムを管理している。
James C. Collins (2001).『ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則』, 200

人ではなく、システムを管理・・・。
つまり、人が管理するだけの仕事がある会社ってダメなんですねw
逆に管理されているその枠だけのことをするだけでもダメだということも言えます。
自分でいっといてこれはグサリですねw
昔ほど多く提案とかできてない自分が嫌になりますね、まったく。

促進剤としての技術

最近流行っているから、という理由で安易に取り入れるのではなく
本当に必要なのか、先程の針鼠の概念と合わせて考えて、
それからその技術を取り入れるという考え方です。

これって、多分技術だけじゃないですよね。
会社でいうなら、流行りのツール、流行りの考え方、何でも通用します。
もちろん個人でも同じですね。
流行りの本、ゲームを買ったとしても自分に合わなかったらがっかりするのと同じです(ちがうかw)じゃあ・・・、個人でも資格ブームだからとりあえず試験受けて資格とったとしてもそれが全く仕事で使えないものだったら意味ないよねって話とかどうでしょw

技術は道具ですね。適切な人が適切な場所で用途に適った使い方をすると、道具の力を最大限に活かすことができるっていう話だと理解してます。

道具の数は知らないより知っていたほうがいいでしょうが、本書でいう”取り残されることへの恐怖心”によるものによって選択されるものではないということでしょうか。

弾み車と悪循環

悪循環は言葉知ってますが、弾み車ってどんなのかわかんなかったんですよね笑

で、ですよ。ぐぐったら、こんなのが出てきました。
http://www.nchm.jp/contents08_kata_log/kikaku/2006_03/2006_03_01/2006_03_01_03_002.html
よそさまのサイトなので画像はそっちで見てもらって、、

見たところでよくわからなかったですが^^;

過去に『イノベーションの神話』という本を読んだことがあるんですが、こんな事を書いていました。
イノベーションは生物の進化のようで、徐々に進化していき環境に適合するものだけがそれになる。
少しずつ少しずつ進んでいった結果がそうだということなんですが、この弾み車の概念も生物の成長に似ていると書いていました。

一日にして、得られる成果はないですよね。日々の少しの積み重ね(変化)、大事ですね・・・。

ビジョナリーカンパニーへの道

長くなりましたがこれで最後です。

ビジョナリーカンパニーとはいったい何なんでしょうね。
つまりは上で書いたようなことがすべて当てはまっている会社の事ですが、
それに加え「基本理念を維持し、進歩を促す」ことが大事だと伝えています。
基本理念とは、針鼠の概念になりますが、加えて進歩し続けることが永続する企業なんですね。なるほど、勉強になりました・・・。

そして、さいごにぐっとくるこの言葉を読んでこの記事を終わります。

ほんとうに問題なのは、「なぜ偉大さを追求するのか」ではない。「どの仕事なら、偉大さを追求せずにはいられなくなるのか」だ。
「なぜ偉大さを追求しなければならないのか、そこそこの成功で十分ではないのか」と問わなければならないのであれば、おそらく、仕事の選択を間違えている。
James C. Collins (2001).『ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則』, 330

いま間違っているのか正しいのか、正確にわかりません。
しかし、これを意識することによって近いうち正しいのかそうではないのかが
分かってくるんだと確信しています。

長文になって、全くまとまってない記事ですがここまで読んでいただいてありがとうございました。(読んでる人いたらすごいんだけど)

記事で紹介して、なおかつ僕が読んだことがある本はこちら

   

中古だと1円とかありますねw(2012/05/31時点で)