任天堂開発棟
今年もやってまいりました、任天堂株主総会!
去年初めて行ったけど、楽しかったので今年も行きました。
去年と見比べるとわかるけど今年はいい天気w
去年の話はこちら。
任天堂 第75期定期株主総会に参加してきた
去年は、岩田さんがご存命だったので岩田さんから”直接!”お話をしていただけてすげー感動したのを覚えてます。
本当に岩田さん亡くなった時はショックすぎて、仕事も身が入らないこともありました(´・ω・`)
お悔やみを申し上げます・・・。
今年は、体制も新たに君島社長が社長になってどんな会になるのか、不安と期待半分ずつの気持ちで現地に向かいました。 まあ、任天堂に対する心持ちは揺るがないところがあるので株の値段が下がろうが(もちろん上がろうが)手放さないのですがw
最寄り駅で降りると、去年同様スタッフの方が、案内ボード持って待っててくれていました。
毎年大変っすね^^A お疲れ様です!
まあ、大体流れは去年と同じなので、今回はおみやげ公開しといて、質問コーナーに行っちゃおう。
今年のおみやげ
みんなお楽しみのおみやげだよ!
おみやげ
今年も、去年と同じタオル、ポケモンクッキー、ほんでお茶でした。
ポケモンのクッキーは去年とデザイン違いますな。今年のほうがかわいい!
去年もらったタオルどこ行ったっけ・・・?しかし、毎年タオルかー。
これから任天堂IPに触れる戦略でこういうグッズにもバリエーションが増えたらいいな〜
・・・というかむしろ、こういう機会だからグッズの試供品をばらまいて意見を株主に訊くとかすると、一石二鳥でいいんじゃないかなって思うけどどうなんやろ?株主は、少ながらず取り組みに対して把握できるし、製品開発側も反応が聞けるし。
まぁ、ゲームみたいな初見のインパクトが必要なものはできないだろうけど。。
質疑応答
去年も書いたこのコーナー。去年もそうだったけど、今年もやっぱこの質疑応答が面白い。
今年は君島社長がメインで応答していたけど・・・
感想は最後に書こうw
※注意!!!
今回も、質疑応答については雑にメモったものを自己解釈してざっくり書いてるので、多少違いがある可能性があります。
そのへんは了承したうえで読んで欲しいデス。
後で、主要な質問をちゃんとまとめたものが任天堂のIR情報のとこらへんに出るらしいので、ガチな人はそっち参照してね。
↓
http://www.nintendo.co.jp/ir/stock/meeting/
取締役に女性は起用しないの?
これは、第3号議案 取締役5名専任の件についてのツッコミだった。
取締役に女性起用はないのか?
どうやって女性意見を繁栄をするのか。
っていう話。確かに気になる。
対して君島社長は・・・
定年も考えてない。外国人は執行役員もいるけど。女性社員の意見も取り入れたい。 今回はいないけど、将来的には女性も活躍できるようにしていきたい。
とのこと。 まあ、後で別の質問で言ってたけど、開発スタッフに女性は多いということなので、その開発スタッフからの意見や活動が重要になってくるってことなのかな。
企業価値向上の取り組みとしてVRなどの取り組みは?
株価自体は、企業自体にすべての責任があるわけじゃないけど企業価値向上は会社に責任がある。
価値の向上のために新世代のVRには参画されないのか?
あと老人向けのものとかそのへんは考えてる?(とか言ってた気がする)
なんか長くてまとめられなかったw
君島社長はこれに対して1つずつ丁寧に回答してた。
↓
- VRについては他社がやってたり、お客様が興味あるのは把握。有望な技術として研究している。
- 任天堂IPの普及をメインで考えてる。
- NXは来年3月に出る。
- 着実に一つずつ進めてる。執行役員、経営の意思の決定、業務遂行も考えた上。執行役員への権限移譲も進めていく。
擁護するわけじゃないけど、あれもこれもはできんわなーw
確かに今VRをどうこうしてもSony側がすでに先行してるし、そもそも「娯楽は他と違うからこそ価値がある」って言ってるそれとは話が噛み合わなくなる。
ここは任天堂の思うとおりに進めてほしいなって個人的には思った。
イギリスの影響
イギリスがEUから脱退したけど影響あるのか?
って質問。おお、そこかーw
- 当面今の状況では円高へ。
- 外貨資産の効果をかんがえると為替損。
- NintendoUKの税制面、個人情報の取り決めとか今後どう決められるかわからない。どう変わるかによってどう対応するか考えていく
とのこと。あんま興味わかなかったから蛋白に書いちゃってるなw
社長後退後2ヶ月社長不在だったがどうしてたの?
君島社長からは、以下の回答。
課題や業務遂行について、議論してた。
新しいプロジェクトもあるので考えてた。これで検討していた結果、2ヶ月かかった。
うーん、岩田さんが急に亡くなったからいろいろ後手後手になったんちゃうかなって思ったが・・・
「社長が訊く」復活希望なんですが
君島社長はゲーム開発出身ではないから面白いコンテンツができないかも、、
と、謙虚な感じで回答されていたら・・・
ここで来ましたw宮本さん!
「しゃべりましょうか?」
と提案w これはなんか新しい雰囲気!
以下は、宮本さんの回答。
- そろそろマンネリやね、と岩田とは話してた
- ニンテンドーダイレクトをまずはなんとかしてた。引き継ぎ完了した
- 開発スタッフのなかは女性おおい。世界中でも結構おおいほう
うーん、復活するにしても形を変えて復活するかもだな。
この際、有野課長がやったらええんちゃうんかとかも思うけどw
そこは知識が深い人のほうがいいのかな?w
スマートデバイスでのアクションゲームは?
物理コントローラーとかあれば。とかも言ってた。
えー、いやいや。そこ任天堂しないだろーwと思って聞いてたら高橋さんから以下の回答。
- 任天堂としてスマートデバイスはどういう方向がいけるのか検討している
- 本当にスマートデバイスでアクションゲームができないのか?どうしたらできるのか?お年寄りの方にも使ってもらえるには?とか考えていろんな視点でかんがえている。
どうしたらできるのか、っていうのがかっちょいいよね。
できないから安易にコントローラを用意じゃなくて、あるリソースを一番いい方法で活用する。これがかっこいい。
横井軍平の「枯れた技術の水平思考」のやつですなこれ。
ほんで、ちらっとお年寄りの方にもとか言ってたところが、次の健康系の何かとかに関連してそうwこれすげー気になるし楽しみだな!
スマートデバイス向けのアプリの感触は?
他者のプラットフォームに対して初めて出すと思うけど、気づきや手応えを聞きたい。
確かにこれは気になるぞ!興味津々。
ここは、君島社長から。
- リターン率継続率について勉強中。
- まだまだ改善する点はおおい。
- いいIPが利用できれば制限をせずに利用していきたい。学びがあったかどうかは、まだ短いからもう少し深めてからにしたい。
この件に関しても高橋さんから
国ごとの反応が違うのが興味深い
というお話も。
グロースハックがうまくできてるのか、気になります。
事業報告の方法と資料の取締役の表記について
今回は、スクリーンで事業報告が音声とともに流れていたが、いままでは社長が自らの声ではなしてた。
どの程度会社を背負ってくれてるのかなと。
あと、取締役の横の番号はザンネン…
この質問(と言うか感想)は、確かになーと思った。
まあ分かりやすかった動画なんだけど、淡白な音声と資料でちょっと寂しい感じ。
ぶっちゃけ数字の話とか、スクリーンで話しなくてもだいたい資料配ってたらいいので、事業戦略的な部分を”直接!”社長から聞きたいよねって思った。
君島社長からは以下の回答。
- 今回試行錯誤でやった。
- 分かりにくいかなと思ってf^^;
- じぶんの言葉で説明するのも大事だと思ってる。今後どうするか考える。
お心遣いでした^^; ありがとうございます!
マーケティングについて
ホームページが販売ひと月前にでたりとかブログだけだったりとか知れ渡ってないんじゃない? 広告戦略どうなのか。
そんなとこまで全然見てなかったけど、よく見てるなーw
実際ほんまに1ヶ月前とかあり得んと思ってるんだけど、どのソフトの話なんだろ・・・?
君島社長からは、以下のとおり。
広告宣伝費について
過剰な売上宣伝費がないか?考えた結果。収支バランスが良くなったと思う。 媒体や方向が技術進歩によって変わってきている。タイミングについて
関心持ってない人に対してどうしたらいいか検討していかないといけない。 セグメントに対してのアプローチをきめ細かく行う。費用対効果をかんがえて対応していく。
君島社長の堅実さが一番出てる感があるところでした(個人的な感想ね)。
マーケよりな方で、クリエイティブは後ろの宮本さんたちに任せてる感じな気がしますね〜(というか岩田さんが特異だったのかw)
医療機器販売についてもうちょい詳しく教えて!
定款変更で、2条の9で「医療機器および健康機器の開発、製造および販売」というのが追加されているが、そのへんもっと詳しく。
うん、これ確かに気になった!
これに対し、君島社長は・・・
多様性を考慮して研究開発はすすめている。
とのこと。ここだけやたら声が篭ってる感じがするw
さては何か言っちゃいけないことになってるなー?w
(しらんけどw スマートデバイスの話をしてた時の高橋さんの話からしてもその線はあるかと。)
今後のプラットフォームについて
ARとか真剣に取り組んでもらいたい。 VRにどの程度開発に力を入れるのか?
宮本さんから。
- WiiUは自信あった。
- ハード5000万台で成功と言われている。リビングの生活を変えていくっていとこのコンセプトで魅力がある。
- これからも新しいチャレンジしていく。
- E3でゼルダのこと発表した。3日目も大盛況。口コミで広がって増えたよう。
- 30周年。いままでのマンネリからの脱却。オープンエアー。重さ形をリアルになるように計算している。ゼルダの世界をじゆうにいける。
- E3について
- 普通はNXをだすが出さなかった。Nx自信ある。
- ゼルダだけにしてた。
- VRやARの基礎技術はあるけどどれをすすめてるか言えない
- リビングで使ってて、安心できるような、長い時間あそべるものを目指す
行ったヒトはわかると思うけど一部ナシにしてますw
ゼルダは楽しみです^^
君島社長はWiiUについての悲観的な感想だったみたいだけど?
聞いてて、ソース元は不明だったがこれには文脈が大事だったので、君島社長が決して悲観的じゃないことがわかってかえってよかったとおもう。
君島社長としては、
現在(当時)Wiiで遊んでくれている人がたくさんいるから、WiiUも大丈夫、ということではなく、
Wiiでたくさん遊んでくれている人がいるからこそ、WiiUへの乗り換えをしてもらうのが難しい仕事だ。
と、話していた。
たしかに!w
ただ納得しましたw
投資家、ゲームファン、質問コーナー分けてみては?
株主も投資家とゲームファンの2層になっているため、
株主総会の質疑応答を投資家用の質疑応答を先に行って、
その後延長戦でゲームへの質問をしてみては?
という提案でした。
面白い提案wこれに対して、君島社長は・・・
どちらの質問も会社への質問なので、云々かんぬん・・・(なんて言ったか忘れた) いますぐ答えられないけど、考えていきたい
と真面目な感じで回答されてました。とにかくまじめだw 確かに投資家は、そのゲームファンの動向を知っておいたほうが良いこともある(可能性があるw)ので吟味する必要はありそうですね。
生産の考え方について
組み立てコスト中国で上がってる。 ホンハイはロボットにおきかえるとか。 製品寿命5年くらい。生産委託してく中で生産のトレンドをどう考えてる?
やべー、この辺メモが雑過ぎて質問がなんだったかさっぱりわからんw
何を訊きたかったんだ・・・?生産効率について?それとも、コストについて?
ほんで、すいません。以下、誰が答えたかメモが無い><
生産管理をしてる方と思うけど、名前わかんないっす。
その人の回答は以下。
- 効率をどう計測してくのかとかも考えてく。
- 直接こうしょうしてる
- 中国だけ上がってるってわけでもないみたい。
- 自動化、日本でやってたのが中国にも伝わっている。ホンハイは、作ってもらってないけど。
- 効率化してきてる。
- クリスマス商戦を中心にかんがえている。
- 一年とおして売れ続けてるのは、自動化しやすい。変動しやすいものについてはむずい。
- 製造会社と相談してすすめている。NX についてもちょうどいますすめている。
??? 多分僕が疲れてきたんだw(雑になってごめんさい)
最後の項目について、NXが現実化してる感が迫ってていいですね!^^
任天堂IPの活用はいいけど、ヒトリソース足りてますかー?
映画の話もあり、宮本さん作る気まんまんのようですが金はともかくヒトは足りていますか?
それはとても気になる!
これはまず君島社長から
- 映画事業というより映像コンテンツ
- 興味をもってるパートナーもいる
- リソースを社内に増やすと社員の育成も必要。育成大事だけど、今はパートナーの方に期待する方向。
その後、宮本さんにバトンタッチ!
宮本「作る気満々の宮本でございます。」
ww なんか今回の株主総会ノリがいいな〜w
続けて宮本さんが以下のコメント
- 忘れられないようにIPを活用するのは、大事なこと。
- 映画とはいってない。映像などのコンテンツ。
- ピクミン、スターフォックスの映像つくった。
- いまんとこは、宮本さん1人でやってきた。ほぼ社外リソース。社外と連携して、任天堂のコンテンツを増やすことに力を入れていきたい。
最後の体制の話がすごい!今後も積極的に社外リソースを活用できればどんどんスケールしそうですね!
社外(DeNAとか)のリソースに不備はない?
この質問をした方、前の山内のファンだったみたい。
- 「ものづくりは心眼である」
- 「他と違うからこそ価値がある」
など、山内さんが発したことをノートにメモってるみたいで、ちょっと見てみたいなと思ったw 閑話休題、質問に戻る。
社外、DeNAとかのリソースに不備はないのか?
これには、君島社長から
- 新しいものをつくるってのはやっていかないといけない。
- どうやって届けるのか、分析するのはDeNAが強いおもう。
とのこと。これは、去年岩田さんも言ってたかな。
今期の業績予想、具体的な内訳は?
今期の業績予想に書いてる利益の予想が根拠ないように見える。 具体的な内訳がしりたい。
もう終盤なのに、この質問が来るのは意外!
君島社長からは以下のとおり。
- 3DS 5800万台 これをもとにソフトの売上を見ている。特にポケモンに期待してる。
- WiiU出荷予定80万台 44億円減 Wii Uの販売減をカバーできるように。
- スマホ 3月までに5本 IPに制限を設けずにやってく。
- UKのEU離脱による為替変動には注視していく
スマホがどの程度っていうのが見えないのがむずそう・・・。
すでに予定しているどうぶつの森とファイアーエムブレム、あと情報公開されてない2タイトルに期待ですな。
(5タイトルをスマホで出すと言ってるので)
ゲーム産業 今後のアプローチ、戦略は?
ソフト開発費、開発期間の長期化している。 アプローチ、戦略を訊きたい。
これはそれぞれ開発担当を名指しで言ってたので、かなり詳細に訊きたかったのかと・・・。
君島社長
- たしかにコストは増加してる。
- どのように販売可能性、お客様に受け入れられるものをつくるか。
竹田さん
- ゲームコンピュータの性能は、場合によって使い分ける
- お客さんに楽しんでもらえるようにすることに使うこともできる(グラフィック等)
- 今は生産性に性能を注視するのがいいとおもう。
- メリハリをきちんとつけたい
宮本さん
- 開発費何十億があたりまえになっている。
- ゼルダ、100名、クレジット含めると300名にもなる
- コストはかかるがそれを次に活かすことはできる。
- たくさん売るしかない。採算とろうとするとダメ。200万本目指す。日本だけでは30万本でヒットと言われるからちょい厳しい。
- 開発スタッフは全部のところに力をいれてしまう。
- ネットで細かいところまで評価されてしまうから。
- つくってるスタッフが気にしてしまう。
- 実際にはそこまで気にしなくてもいい場合もある
- メリハリ大事。
高橋さん
- メリハリの基盤の考え方になると思う
- ゼルダでつくったノウハウをほかに流用するのもアリだ。
- 一般的に使ってるゲームエンジンを使うのも良い
なるほど、メリハリ大事やね!
バランスっていう表現でもいい気もするけど。
しかし、ネットで細かいところ突かれるからっていうのは、ちょっと気になる問題ですなー
昔はバグあってもそれが面白かったんだけどなw
(進めなくなるようなのでなければw)
感想
今回は、前回に比べて質問が真っ当な感じがしてどれも面白かったっす!
一人質問一つやって言うてるのに聞いてみたら複数質問で、君島社長タジタジになってましたけどw
あと、今回は竹田さん、宮本さん、高橋さんもコメントされていて、もしかしてバランス的には今のほうがいいんじゃあないのかって思っちゃいました。
(岩田さんが悪いというわけじゃないですが、バランス的な話です)
今後、NXやスマホなど気になることが目白押しなので楽しみです^^
おまけ
前と同じ構成になってしまったw
今回も帰りに冊子をもらいました。
前回よりデザインがかわいい感じですね!
CSRレポート 表紙
CSRレポート 中身
おお〜、任天堂DNAいいなー
(任天堂とDeNAではないw)
出る前にトイレの方に行ってたら、こんなドアがありました。
ドットマリオのドア
じゃあ、また来年・・・(も、やるのかな、このレポートw)