TOC(制約条件の理論)の真髄は思考プロセス!『ザ・ゴール』と『ザ・ゴール2』を読んだ感想

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

TOCって御存知ですかね。
Theory Of Constraints、日本語で言うと制約条件の理論です。
たまにボトルネック理論とか言われているのを見ることもあります。
個人的にはTOCのほうがいいのでそれで通そうと思います。

さて、このTOCですがエリヤフ・ゴールドラットさんの著書『ザ・ゴール』に書かれていたものですね。TOCはエリヤフ・ゴールドラットさんが考えたなにかの”理論”です。

『ザ・ゴール』というと、だいたい「ああ、あの生産管理の本ね。」とか言われちゃいます。うーん、間違いじゃないけど・・・、と思いつつも否定するのめんどいので「そうそう、そんな感じのやつですw」と答えますが、本質で言うと違うのです。

確かに、ある工場を立て直すというストーリーが描かれた本が『ザ・ゴール』なんですが、この本で言いたいのは”制約”についてどうするかということです。

  • なにを変えるのか
  • なにに変えるのか
  • どうやって変えるのか

これを実現するために、”If ~ then”(もし〜ならば)の考え方を適応して答えを導き出せるということを伝えるための本、だと自分では思っています。

『ザ・ゴール』では、ある潰れそうな街工場の所長であるアレックス・ロゴがこの思考プロセスを身につけ、工場を立て直すというサクセスストーリーです。

『ザ・ゴール』を読むと、確かに分かりやすくてとても実践的な感じがします。しかし、最初の方に書いてますが「生産管理の本でしょ」って感じて、結局他の業種は関係ないね!となってしまっているのが実情なのかもしれません。

そこでおすすめしたいのが、『ザ・ゴール2』という本です。

内容は、『ザ・ゴール』の続きなので前作を見たほうがより楽しめると思います。
(普通に小説としても面白い、と思う)

この本で前作と圧倒的に異なるのは、その解決手法について実践的で分かりやすく書いているところです。

たとえば、現状問題構造ツリーというものが紹介されてあります。
これは、現状起きている”好ましくない結果(UDE:Undesirable Effect)”を洗い出し、現状の問題を洗い出すことができるというものです。
つまり、「1.なにを変えるのか」 というところがわかるんですね。

なにを変えるのかわかればその問題を、解消すればいいのですがそれを行うのが
対立解消図(Cloud) というものです。
問題が起こっている原因は何かが対立しているという前提のもと
その対立しているものの根本はなになのか、そしてそれらの共通の目的はなになのかを明らかにすることによって打開策を見つけるものです。
これによって「2.なにに変えるのか」 がわかります。

なにに変えるのか目標が決まったら今度はその目標を実現するために
前提条件ツリーというものが使われます。
これは、ある目標に対して達成する手段を考えていくもので、それを達成しようとすると発生する問題について考え、それを解決するための目標も考えます。
でっかいことをするときに、これをやって、次にこれをやって、、というポイントがまとまるんですね。あとは移行ツリーというものを使ってそのポイントを達成するための方法を考えるという流れです。 これで「3.どうやって変えるのか」に行き着くことができます。

と、すごいこれでもすごいざっくりした感じですが、
すべては本を読めばよく理解出来ます笑

個人的に最近悩んでることがあったんですが、
僕はそのことをこの思考プロセスですっきりさせました。

解決できるものは、いろいろ。仕事のアイデアを考えるのにも使えましたが、
それ以外のプライベートの悩みも解決しました。(これにはほんとにびっくりw)

ほんとにこれはおすすめします。