TOC for Education ではこんなことを学びました

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Le Penseur

8月16〜19日の4日間、
考えるオトナになるために TOC for Education というイベントに参加してきました。

TOCっていうのはなんなの、
っていう人は読み終わる頃にはなんとなくわかると思うので
せかせかせずに読んでいってくださいまし。

さて、このTOC for Education というイベント。
なんと受講料は3万円!Σ(゚д゚lll)ガーン
さあこれを高いと思うか安いと思うかw
それは最後に書こうっと。

そんなセミナーで学べたことは主にこの3つです。

  • ロジックブランチ
  • クラウド
  • アンビシャスターゲットツリー

カタカナばかりで、よくわからんですなぁw
これらは全部、明晰に考えるためのツールです。
では、これらの事について学んだ内容を書こうと思います。

ロジックブランチ

なにかものごとが発生したとき、それが発生した原因というものがあります。
このシンプルなつながりに気をつけて考える事、いわゆる因果関係を考えるということです。
因果関係
つまるところ、これっすね。
このシンプルな形が成立するのかどうか、というのを検証して
足りない場合は、さらにエンティティを追加します。
例えばこんな感じ。

もしブライトがアムロを殴るならば結果としてアムロは怒る
ブライトさんがアムロを殴ったらアムロは怒りましたよね!
はい。ガンダム詳しくないけど好きですw
さて、ここで大事なのが、因果関係を声に出して読んでみること。
この場合、
もし、”ブライトがアムロを殴る” ならば、結果として ”アムロは怒る” 」
とこうなります。声に出して読んでみると違和感を感じることが有ります。
もし違和感がある場合、何かが足りないんですね〜。
さらにもう一つ進んでみると・・・。
もしアムロは怒るならば、結果として名言を吐く
読んでみると
「もしアムロは怒るならば、結果として名言を吐く」
・・・んっ? なんか変ですよね。
アムロは殴ったら必ず名言を吐くのか?そんなことはないはず!
彼は初めて殴られてそれでショックだった、それで言っちゃうわけですね。

「親父にもぶたれたことないのに!」

もちろんそれだけじゃないはずです。彼は戦争の真っ只中に置かれて、なにかいろいろ思うところがあったのかもしれないです。
まぁ、とりあえず今回は説明ということで一つ絞ると・・・
親父に一回でもぶたれていたらこれは成立しないのでつまりこういう事になります。
なぜならばアムロは親父に一度もぶたれたことがない
「もしアムロは怒るならば、結果として名言を吐く。なぜならば、アムロは親父に一度もぶたれたことがないから」
こうなります。
または「もしアムロは怒る、そしてもしアムロは親父に一度もぶたれたことがない とすると結果としてアムロは名言を吐く」とこうなります。
これ、まだまだエンティティ足りないですねw
例えば、「アムロはブライトに従う気がない」とか「アムロは戦争をしたくない」とかいろいろあって、うっかり言っちゃったわけですね(たぶんw)
なにか足りないということがわかるならそれで伝わってるような気がします。
こうやってどんどん因果を明らかにしていくことで、なにとなにが関係していてそれの根本的な原因を視覚的に探ることができるというのがこのロジックブランチというツールになります。

このロジックブランチを作るときに大事なのは、
それは明確に言葉として理解できるか、それは抽象的な言葉ではないか、さっきみたいになにか足りてないかどうかなど
気を付けないといけないことは有ります。(上のツリーもあやふやな表現をしているところがありますよね、ありゃホントはだめですw)
それらを気をつけてつくると整理が進むと思います。

クラウド

IT系でいうあれじゃないですw
別名、対立解消図とも言います。僕は一応IT系なのでクラウドとは言わずに対立解消図と呼んでいます^^;
まあ、今回はクラウドという名称で習ったのでクラウドで・・・。

クラウドは、
コンフリクト(対立)が発生している状況でも
両者が望む状況、つまりWin-Winにすることができるというツールです。
これが基本的な図 ( ・∀・)つ
クラウド

DとD’が行動で、この間でコンフリクトが発生している状況です。
さらにBとCはDとD’の行動に対する要望を書きます。
二つの要望を崩さないように、Aの目標を設定するという具合です。

例を一つ。
クラウドその1
今年もめっさ暑いですねー!僕はこの葛藤がよく有りますw
わかるとおり二つの行動は対立してますよね。

そこでその行動の要望を出します。ロジックツリーの因果関係と同じ考え方です。
クラウドその2

要望が出たら、この二つの要望を満たすための目標を考えます。
クラウドその3
ここで間違えやすいのは、解決策をAにいれてしまうということです。
クラウドは二つのコンフリクトの要望を満たす目標を出すというのがポイントです。

さてさて、ここまでできたら、このクラウドが正しいのかどうかの検証に移ります。
行動(D)の方から作ったこのクラウドですが、これを逆に目標(A)の方から読んで確認します。
読み方は、
「目標(A) するためには、要望(B) しなければならない。」
「要望(B) するためには、行動(D) しなければならない。」
です。これは上の方ですが、下のCとD’も同様に置き換えて読みます。
置き換えると、
「”生活を豊かにする”ためには、”快適に生活”していなければならない」
「”快適に生活”するためには、”冷房をつけ”なければならない」
「”生活を豊かにする”ためには、”電気代を節約”しなければならない」
「”電気代を節約する”ためには、”冷房をつけない”ようにしなければならない」
それぞれ矛盾はしていないと思います。
(何か足りなくても必要条件の一つになっているはずです)

こうやってみるとわかるとおり、実は二つの対立は共通の目標を持つことができるんですね。
これがすごい!
すなわち、この二つの要望を満たすための共通の目標をクリアすることで対立を解消できるんです。

上記の図は、さらにそれぞれの矢印の仮定を洗いだして、要望を崩さないように
目標を達成する案を考え出します。でもめんどいので割愛しますw
これは、『ザ・ゴール2』を読んでください!

アンビシャスターゲットツリー

英語弱いのでアンビシャスってなんやねん、って言うところからだったんですが
調べると
アンビシャスの意味
だそうです。Ctrl+shift+D便利すぎますなw
詳しくはこちら
Mac の Control + Command + D がすげえ!

アンビシャスターゲットツリーって、実はそんなに劇的なことをしてないんですよね〜
だから今ブログに書く気力が実はないww
ご、ごめんよー!
簡単に言うと、目標を定めてそれに対して、出来ないことを挙げて(みんな得意な出来ない理由を上げまくって)それらをロジックツリーで時系列に並べる。
それに対してできる方法をもしゃもしゃと書いていくのですが。
まぁ・・・、TOC for Educationに行ってみるとわかるんじゃないかと!(;´∀`)

まとめ

えー、まとめようと思ったら、結構長くなってグダグダになってしまいましたw

結局なんやったんかというと

  • なにを変えるか
  • なにに変えるか
  • どうやって変えるのか

この3つについて、学んだということです。

それぞれこうなります。

なにを変えるのか
ロジックブランチで現状の因果関係を明らかにして問題を特定します。

なにに変えるのか
→ なにとなにが対立しているのかクラウドを利用して把握して、対立する二つの共通の目標を見つけ出します。

どうやって変えるのか
→ 目標を達成するために障害になっているものを洗い出し、アンビシャスターゲットツリーを作り順番に対応して目標を達成します。

エリヤフ・ゴールドラット博士は、これを体系化した理論を確立しました。
それを分かりやすくストーリーで学べるのが『ザ・ゴール』という本ですね。
詳しく知りたい場合は、本を読むのもよし、イベントに参加もよしです。
あ、ちなみにTOC for Educationに行くともれなく国際認定証がもらえますw
国際認定証
講師のキャシーさんから直接うけとりました

最初に書きましたがこのイベント3万するんですよね。それが高いかどうかですが・・・

絶対安いです!破格やわ、まじw

これって、どんなことにも使えるわけで、どう考えてもプラスになるんですよね。
まぁ、これは僕が思った感想なわけで、大した意味を持たないわけですが。
ひとまず、TOCが学べる書籍の紹介だけしとこう・・・


なかなか読み応えのある長さですが、話が面白いので一気にいけます。
なぜか、家庭の危機まで描かれているのですが、さてどうなることやらーw


『ザ・ゴール2』では、まさに思考プロセス、今回ブログで書いたようなことを学べます。
『ザ・ゴール』を読んでいなくても話はわかると思いますが、読んでたほうがキャラの愛着があっていいかもw


『ザ・ゴール』って小説なんですよね。
小説めんどーい!って人はこういう本も有ります。
サプライチェーンからプロジェクトマネジメントからいろんな例で解説されているので自分がわかる分野から見ても分かりやすいと思います^^
つまりこの理論は何でも使えるということですね〜
最初にはマンガもあるので、やさしい!!( ・∀・)

一番最後になりましたが・・・。

今回TOC for Educationで
講師をしていただいたキャシーさん、
運営スタッフのみなさん、
ファシリテーターのみなさん、
参加者のみなさん、
大変勉強させていただきました。ありがとうございました!!