あなたにとって、人生のゴールは何ですか?

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エリヤフ・ゴールドラット

「あなたにとって、人生のゴールはなんですか?」

『ザ・ゴール』の著者エリヤフ・ゴールドラット博士の一周忌セミナーはこの言葉から始まりました。

2012年06月11日でゴールドラット博士は1周忌を迎える事になり
「ゴールドラット博士一周忌セミナー なぜTOCに取り組んだのか」というセミナーが開催されました。

今日はそのことについて学んだこと、感じたことを書こうと思います。

セミナーの形式は過去にゴールドラット博士が行ったセミナーを大きなプロジェクターで見るというものでした。
その後、講師の岸良さんがTOCについてやゴールドラット博士について解説していただけさらに理解が増しました。

※TOC(Theory Of Constraints)についてはこちらを参考にどぞー。

TOC(制約条件の理論)の真髄は思考プロセス!『ザ・ゴール』と『ザ・ゴール2』を読んだ感想

この1回忌セミナーでは、『ザ・チョイス』の内容の解説をベースに話がすすみました。

ゴールドラット博士曰く”充実した人生を送る”には、

あなたから見て十分意義のある人生でなくてはならいとおっしゃっていました。

さらに十分意義のある人生を送るには異なる3つの条件が必要とのことでした。

  • 失敗を乗り越えるスタミナ
  • 数多くのチャンス
  • 人と協力する力

これらの条件は、明晰に考えることで得ることが出来ます。

失敗を乗り越えるスタミナとは、体力をもりもり付けてがんばろうぜー!
という話ではなく
失敗を学びに活かすことでそれを楽しむことができるという考え方です。
そのように考えるためにはやはり明晰に考えることが必要になります。

また、数多くのチャンスを得るためにも同じく明晰に考えなければなりません。
我々は数多くの機会に恵まれていますが、どれが自分にとってのチャンスなのか選ぶ必要があります。明晰に考えチャンスを掴むことが必要です。

人と協力するということは、対立をすると得られません。
ゴールドラット博士は「すべての対立は解消することができる」と述べていました。

明晰に考えることで、 対立を解消し人とWin-Winの関係を築くと人の協力を得ることが出来ます。

ところで、”明晰に考える”とはいったいどういう事なのでしょうか。

めい‐せき 【明×晰/明×】

[名・形動]
1 明らかではっきりしていること。また、そのさま。「―な文章」
2 論理学で、概念の外延が明確で他とはっきり区別できること。明白。→判明
コトバンク - http://kotobank.jp/word/明晰 

”明晰に考える”ことは、事象をはっきりさせるということなんですね〜。

TOCは問題を小さな事柄に分類し事柄と事柄の因果関係をはっきりさせることでコアの問題、いわゆるボトルネックを見つけることができるという考え方です。

問題が発生したらさらにそのことについてのコンフリクト(対立)を明らかにし、
第3案を導き出すこともできます。(対立を解消しWin-Winの関係を導く)

ブレイクスルーが起こしにくいのは、物事が常に複雑になっているためで
これを解決するにはシンプルに物事を考える必要があります。
セミナー後半に、講師の岸良さんが、TOCの4つの信念というものについて解説していただけました。

以下は、4つの障害とTOCの4つの信念です。

  • 物事を複雑だと考える → 物事はそもそもシンプルである
  • 人のせいにする → 人はもともと善良である
  • 対立は仕方ないと考える → Win-Winは常に可能である
  • 分かっていると思う → 分かっているとは決して言わない

最後の”分かっているとは決して言わない”ということについてですが、
分かっていると思った時点でそれは今以上理解が深まりにくいという話です。

自分が分かっていないと言う事を理解していれば、なにが分かっていなかったのかがわかります。これが新たな知識や発見につながると思います。

セミナーの最後に岸良さんがゴールドラット博士の1分弱のビデオを流していただけました。ビデオの中で彼が言った一言が印象的でした。それは・・・

「月曜が楽しくなるような会社を作りなさい」

この言葉は、なんだかずっしり来ました。
今、楽しいか?そう聞こえてきました。(そう言ってたわけじゃないけどw)
はたしてこれでいいのか、僕の人生のゴールとはなにか、
それを考えずにはいられなくなりました。

「あなたにとって、人生のゴールはなんですか?」

今はまだはっきりと見えないけど、
28までには見つけて30までには実践できる環境になっているようにしようと思います。
(これは前々からそう思っている、そしてここで宣言w)

最後に、
エリヤフ・ゴールドラット博士 へ
こんなものわかりの悪い僕にでもよく理解できる本を書いてくれてありがとうございました。